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インフラ長寿命化センターとは

長崎大学大学院工学研究科にある研究室です。技術者だけでなく一般市民も含め地元の道を見守って貰う「道守補助員」や、インフラの点検・診断を行える技術者を養成する「道守ユニット」を中心に、その他インフラ長寿命化や維持管理に関係する事を研究しています。

地域の現状と地域再生に向けた取組み状況

平成19(2007)年8月1日に米国ミネソタ州ミネアポリス市郊外で鋼3径間連続トラス橋の崩落事故が報道され、インフラのメンテナンスの重要性が認識されつつあるのですが、平成19(2007)年6月20日に木曽川橋梁(トラス橋)の鋼材破断に続いて、8月31日には秋田県本庄市近郊の鋼トラス橋の鋼材破断するなど、道路インフラ構造物の劣化・損傷事例が後を絶ちません。

さらには、同年9月末には道路交通の安全を担う信号機も錆により倒壊しているとの報道がなされていました。バイオ、ナノ、情報通信への技術革新が謳われる中、人間の生活の基盤であるインフラ構造物の荒廃が日本でも着実に進んでいます。

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センター長松田より

インフラ長寿命化センター長 松田 浩

平成24年に発生した笹子トンネル天井板の落下による凄惨な事故以降、我が国のインフラ老朽化対策については、国土交通省が平成25年をメンテナンス元年と位置づけ、11月にインフラ老朽化対策の推進に関する関係省庁連絡会議でインフラ長寿命化基本計画が閣議決定され、また、平成26年4月14日には国土交通省の有識者部会より道路の老朽化対策の本格実施、いわゆる「最後の警告」が提言されました。

さらには、その1週間後に総務省からインフラ全般の管理計画について策定要請が出されるなど、今まさに施策面で大きく動いています。

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活動紹介

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“道守”養成ユニット

長崎大学が長崎県と連携して、長崎県の重要な社会資本である道路インフラ施設の維持管理に関する知識・技術の習得を目的とした養成プロジェクトです。本プロジェクトは文部科学省「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」事業となっており、社会基盤「長崎の地域特性を考慮したインフラ再生技術者育成のためのカリキュラムの構築」において、岐阜大学、長岡技術科学大学、愛媛大学、山口大学と連携して実施しています。